アルバムの名を冠した”Forest Hills Drive Tour”のニューヨーク公演にて。アルバム最後の曲”Love
Yourz”を披露する前にJ.
Coleがこのアルバムを作った真意を語る
俺がこのアルバムを作った意味を聞いてくれ
そしてこのメッセージを世界中に届けるんだ
こういうことだ
俺たちが若い時にさ、いや年老いたとしてもそうだけど
社会は繰り返し繰り返し見せて俺たちの頭の中に刷り込むんだ、イメージやメッセージを
「俺たちの人生はこうあるべきだ」とか
「何が俺たちを幸せにするのか」って感じで
この国で言うところの「アメリカンドリーム」ってやつだ
それには絶対いつもこんなのが含まれてる
アホみたいな大金
クソでっかい豪邸
最新型の車
それから、遺伝学的にありえないような体型してやがる妻
これらがあいつらが言う「俺たちを幸せにするもの」だ
世界中の９９％の人間が、一生どんなに頑張ったって手に入れられない社会のシステムができてるっていうのに
そしてどうなるか
俺たちは最終的にそれらを持ってる人間を崇めるようになる
彼らをセレブリティーと呼んで
彼らの人生を見て言うんだ
「あぁなんて完璧な人生なんだ」
「俺もああなりたい、あんな生活がしたいなぁ」なんて感じでな
今夜俺がニューヨークに来たのはこれを伝えるためだ
俺もお前らと全く同じだったんだ
あっち側からフェンスを覗いて言ってたんだ
「おぉなんだあれ」
「すげぇなおい」ってな
「ああいう風にならなきゃ」
「ああいう生活がしてみたいな」
「絶対ああいう風になってやる」って言ってたんだ
でもそれらを手に入れるとこまで来たら
こう思うだろうよ
確かに俺はそれらを手に入れたよ
愛おしげに手元に置いて眺めてたけど
気付いたんだ
あいつらが言う幸せってのは全部ウソッぱちなんだって
全部クソみたいなもんで
真実なんてのは一つもない
決して俺たちを幸せにはしてくれないんだって
今から俺がどうやってそれを知ったか教えてやるよ
どうやってそれに気付いたか教えてやる
そこにいる男は
何百万ドルも持ってる
いや何十億ドルも持ってる
彼は俺らが考える幸せの条件をすべて満たしてるんだ
すげぇ金持ちで
でっかい豪邸に住んでて
いけてるビッチ連れてて
イカした車にも乗ってる
そんで奥さんは遺伝的にありえない体型してやがる
でもなぜか
この男の心の中ってのはクソ惨めで哀れで孤独なんだよ
俺たちと同じような境遇の家族がいるよな
いやもっと厳しい状況の家族だっている
今日のこのショーのチケットを買う余裕すらない家族だ
そう、でもなぜか
その家族はその金持ち男なんかよりずっと幸せで楽しい人生を送ってたりするんだよな
なんでそんなことが起こるのか？
なんでそんなことができるのか？
だってその男は俺らが考える幸せになるためのものを全部持ってるのに
なのに彼はクソ惨めで孤独で
幸せになるためのものを何も持ってない
彼らが持ってて
そいつが持ってないものは何だ？
（Love!）
何だって？
（Love!!）
クソニューヨーク市の公教育制度め
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