2016年2月27日土曜日

J. Cole - "03' Adolescence" 和訳

“2014 Forest Hills Drive”の4曲目。タイトルの意味は「2003年の青春。」18歳(少年が大人になる高校最終学年)のJ. Coleが親友とのある会話で気付かされた、今でも自分の人生の糧となっている教訓について。前曲Wet Dreamzとは打って変わってシリアスな内容



[Verse 1]

育つ過程で、何かずっと不満がつきまとってた

靴紐を結ぶ度に思う、なんで俺の靴はボロボロなんだ

くそっなんで新しいのが買えないんだよって

街で一番の最高の女と付き合いたかった、彼女と知り合いだったらなぁ

俺がこんなにシャイじゃなかったら、俺に一歩を踏み出す勇気があれば

彼女に俺の気持ちを素直に伝えられていたら

俺は彼女にとって完璧な男だと思ってた、でも多分それは嘘なんだろうな

彼女はこんな男が好きなんだ、俺はそいつらとは違う

バスケの選手、スター選手、俺は端っこで見てるだけだった

ベンチの隅っこで、だって俺の自信のなさが一歩を踏み出させてくれなかったから

俺には父親(男のお手本)がいないってのを落ち目に考えてて、でも今はもうそんな風には思わない

それから4年後(最初のミックステープをリリースした年)、確かに泣きそうだったよ

俺の人生に父親の存在が欠けてるのに気付くたびにな、でももう涙は乾ききった

だって俺はただ生きていたいから

街では日々いろんな奴らが死んでいく

「スーツとネクタイ」から逃げる悪夢にうなされるんだ(*スーツを着ないラッパーという不安定な職を目指すことへの葛藤と、ホワイトカラーに搾取される低所得者というダブルミーニング)

俺は誰だ?俺は何者なんだ?


[Hook]

この世に不変のものなんてないんだ

でも全てが良くなるわけじゃない、嘘は言えないよ

俺は上を目指すよ、だって下はものすごく冷たいから

少し挫けたとしても、絶対に屈したりはしない

まずは自分の、次にお前らのために

お前らの魂は必ず救ってやるから

もし俺の涙を見てもそっとしておいてくれよ

さぁ行こう、まだ見たことのない世界へ


[Verse 2]

俺は勉強も地道にやるタイプだった

そして親友の〇〇は廊下で売りさばいてるようなやつだった

焼いてきたCDとか大麻をね、ブロードウェイとかタイムズスクエアみたいに(*NYのタイムズスクエアには観光客相手に路上でCD売ってるラッパーがいつもいる)

ロッカーには小銭しか入ってなくて

あとはレジーミラーだ、チューバッカの毛より茶色く焦げてる(*最低ランクのウィードの名前がレジー)

あいつはそれを超激安で仕入れて売ってたって噂だ

それも20ドルで、白人のガキはそんなことちっとも知らねぇからな

てか、俺らにとっての20ドルってどんなもんかわかるか?

どうせあいつら(白人の子供)にとっちゃパパにランチ代せびりゃすぐもらえるもんなんだろうけど

話は続くぜ

家に帰って母ちゃんの鍵パクってさ

車乗って通りにいたやつらに見せびらかしたよ

大通りを通ってあいつの家に到着

あいつの母ちゃんが家にいたけど、草吸ってもいいって言ってくれた

彼女に挨拶済ませて、あとはあいつとバカ話して盛り上がってた

クラスのビッチたちをどうしてやるかとかくだらないことでね

俺はあいつの武勇伝を褒めまくった、あいつが金盗んだ時の話とか(J. Coleはワルに憧れてた)

そしてふと聞いたんだ「なんでお前そんなことしてんの?」って

あいつは鼻で笑ったんだけど、俺がマジで聞いてるのに気づいた

そしたら17歳のガキが一呼吸置いて話し始めたんだ

あいつは言った「おい、お前今自分がなんて言ったかわかるか?

お前がダチじゃなけりゃとんだ大馬鹿野郎だと思うぜ

聞け、俺はお前になりたいんだ、だから一緒につるんでんだぞ

俺がお前のこと尊敬してんだ、それでなんでお前が俺なんかのことを尊敬できるんだよ

(勉強できる)お前はこれから大学行って学位を取る、でも俺の選択肢は2つだけ

ドラッグディールから足洗って途方にくれるか、もっとデカいブツ(ハードドラッグ)を売り始めるかだ

それで?(高いリスクで命を削って)週にたった100ドルか200ドルの稼ぎだ

それでもお前は俺になりたいって思うか?

俺には兄弟が4人いて母親が1人だ、でも俺たちを愛してくれるやつは誰もいない

俺たちがいらなかったのか?じゃあなんでゴムなしでファックしやがったんだ?」って

俺は自分を恥じたよ、たかが靴なんかでそれまで文句を言ってきた自分を

そして過去を振り返った、俺たちがどんなところから来たのかって

トレイラーハウスから今は庭付きの一戸建てだ

感謝してるよママ、涙を拭いて、もう泣く理由なんてないんだ

あんたは天才を生んだ、もう何も当たり前だなんて思ったりしない

もう負け犬には絶対にならない、あいつらのようにもならない

あいつらにはデッカい借りができちまったな、だから今度は俺が高く飛べるってことを証明して見せる番だ

昔の女も後悔させてやる、最高な野郎を見逃しちまったなってな

本当の俺は何なんだ


[Hook]

この世に不変のものなんてないんだ

でも全てが良くなるわけじゃない、嘘は言えないよ

俺は上を目指すよ、だって下はものすごく冷たいから

少し挫けたとしても、絶対に屈したりはしない

まずは自分の、次にお前らのために

お前らの魂は必ず救ってやるから

もし俺の涙を見てもそっとしておいてくれよ

さぁ行こう、まだ見たことのない世界へ



最高の気分だ

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